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 ありか通信 バックナンバー

Vol.139 平成24年9月

ありかのメッセージ


皆さんこんにちは。お変わりないですか。長い、長い夏休みをどんなに楽しく過ごされたのでしょうか。それとも早く9月にならないかと疲れきってお過ごしだったのでしょうか。
ありかの方も、介護の体制が変わってしまったようで、こんな風に通信を書く日は、ヘルパーさんが入って来られないらしく、ママとゆっことありかと3人で描いていますが、ありかの体勢が崩れて、とても描きにくく、ゆっこも体を張り合いながらの筆談で、とてもしんどいと思います。ママも横でありかが書いていくことを書き取りながら時々体を支えてくれます。だからゆっこは午前中だけのサポートになり、絵を一緒に描いてくれるつくしちゃんも午前中だけになり、とても悲しいです。ゆっくりおしゃべりしたり、絵を描いたりする時間が、少なくなり、ありかはとてもとても怒って通信を書き始めています。さっきゆっこにいっぱい怒りを聞いてもらったのですが、もっともっと張り合ってほしいのですが、それを始めると、筆談する時間が無くなるので、中途半端になってもやもやしています。
ゆっこがありかの右手を支えながら、紙を押さえながらありかの体を支えて書くことをサポートします。ママは右手でありかの綴りを書きながら左手では体は支えられず、あーやりにくいなー。誰か左側からありかの体を支えてください。そして左手を用紙の上に乗っけて支えてください。皆さんお暇な方、ありかの筆談と、絵の時間にサポートに来てください。助かります。介護の経験や、筆談の経験のない人でもありかにとってはとても役に立つのです。体を貸してください。
介護なんてしなくても、ただ横についてありかの体を支えてくださるだけでいいのです。きっとこの介護のシステムが変わったのは、ありかに皆さんに助けを求めるチャンスを下さったのかもしれませんね。「ありかはこんな風に考えられてえらいね。」とママは言うのですが、えらいのではなく、こういうことなのだと思います。

だってこの世の中、全てうまくいくようになっているんですから。うまくいくはずですから。きっといい事のために起こっているのですから、そのはずです。ママがそれを信じてないからそんな風に、えらいねというのです。そうそう、ありかが怒っていた時は今の考え方は思い浮かばずに、自分の感情にのっとられていました。

ありかもいっぱいいっぱいゆっこに文句を聞いてもらっているうちに、だんだん本当のことを思い出してきたのですよ。やっぱり感情を胸に治めようとするよりも、ゆっこに聞いてもらう方がどんなにか楽になるか、今日も又、教わったよ。横でゆっこも「やったー、お昼までならおいしいランチを食べにいける。」と前向きの発言をしてくれてよかった。こうやってありかとゆっこ、ありかとつくしちゃんの時間は短くなったけど、それぞれの思いを楽しいものに変化していくことを学ぶチャンスを頂きました。ありがとうです。
ありかは又、怒りが爆発しそうになりました。ゆっこが横で、張り合いながら書いています。皆さんは自分の感情をどんな風に治めていますか。何かに当たったり、ぶっつけたりしていますか。感情が入るとありかの筆談はすごい筆圧になります。それを支えるのはとても大変です。中断してこの怒りをちょっと吐き出そうか。ありかの体を二人で張り合うのはとても困難ですね。それでも張り合ってもらうと少し楽になりました。ママは特に体力がないので、遠慮してゆっこにぶつけるので、ゆっこは汗をかくほどですが、きっとダイエットになったと思います。これもよかったよかったですね。
人間の感情は理性で整理することができるのでしょうか。感情にのっとられたら危険だと思いますが、事件が起こる時って、こんな風に怒りや憎しみにのっとられてしまい、われを忘れるのでしょうね。日頃からいっぱいの感情の付き合い方を、学んでいることが大切に感じています。偉いお坊様、修行を積んだ方たちは自分の感情を冷静に分析したり、そのことでいろいろ学んだりしていかれるのでしょうね。
ありかは伝えたいことがあってもこの一週間伝えられませんでした。一週間の怒りが今日、本日爆発いたしました。
みなさん、ありかの怒りに付き合ってくださってありがとうございました。ありかのことをどう受け止められたかそれぞれ思いがあることと思いますが、これが今日の気持ちです。
正直にありか通信に書かせてもらいました。付き合ってくださってありがとうございました。


ゆっこの徒然なるままに

いつの間にか夕方になると虫が鳴きだし、朝夕すっかりしのぎやすくなりました。稲も頭を垂れ、近くのお家の栗の木にイガイガの実がなっていて、秋本番になってきましたね。今年もいつの間にか8カ月が過ぎ、あと4カ月もしないうちに又お正月です。なんだか月日が過ぎるのが早いですね。こんな調子で、いつの間にか気付けば64歳になりました。

今日の夕方、玄関から「こんにちは」と女性の声が聞こえます。
「はーい」と玄関に行くと、網戸越しに「私、分かりますか?」と言われ、顔をまじまじと見ても分からず、「ごめんなさい、分からない」と言うと、「だって30年ぶりだもの、分からないよね、○○、○○○です」とフルネームで言われた途端、「え、○○、○○○さん?」と一気に30年前、騒動を起こした数々のシーンが蘇ってきました。
「主人も一緒なんですよ」と言われ、後ろに坊主頭の50歳前のおじさんが立っていました。「あの時の人?」と言うと、「そうです、あの時はお世話になりました、先生変わってないですね」と言われ、驚きながらも「まあまあ、上がんなさいよ」と招き入れたものの、何だか信じられない気持ちで、「あれからず〜と続いていたの?」と思わず尋ねてしまい、あわてて、失礼を詫びると、「誰もが3年もたんだろうと言っていたのですが、26歳を頭に子どもが4人います」と言われ、月日が経ったこと改めて感じた。
 彼女は、私が勤めていた鳥栖の専門学校の始めて担任した学生で、友人を介して知り合った彼と恋に落ち、学校を止めて彼の住んでいる町(大分)へ行くと言い出し、親の猛反対に出会い、学校を休み、家出をしてしまい、担任の私は何度も親と会い、生徒と会い、何度も話を重ねて、最終的に親に依頼されて、彼の住む町まで連れ戻しに行ったこともありました。
二人に会って、卒業まで待つように説得したけど力が及ばず、連れて帰れず、(なんだか話しを聴いているうちに、いつの間にか2人を応援している私でした)退学という道を選び、親に勘当され、彼と生活を始めました。
そのことが原因で、ご両親は離婚、その数年後にお父さんが病気で亡くなり、彼女とも縁遠くなってしまい、30年が経ってのいきなりの訪問でした。2年前に親が高齢になって来て、福岡に戻って来てから、時々私のことが会話に出ることがあったようで、今日近くのお寺にお参りに来て、確かこの辺だったと二人で探し当ててくれたようでした。
4人の子育て、子どもの病気、子どもの交通事故、仕事の悩みを抱えながら、何度か夫婦の危機もあったけれど、何とか二人でこれまでやってきた話しを聴いていると、時折彼が「嫁さんのお陰です、よおやってくれたとです」とにこやかに話すのを聴いていると、「彼は良い人だったんだな、良い人で良かった、あの時のあれは、あれで良かったのかもしれない」と思ったり、教員になってて良かった、教員冥利につきるって感じだなと思いました。
今47歳と48歳ならば、あの頃は18歳と17歳だったのだろうか?よくよく生きてきたものだ、若かったのに偉かったな〜と思わずにはいられない二人でした。
昨日、高倉健さん主演の「あなたへ」という映画を、久しぶりに夫と一緒に見てきました。先立った妻の遺骨を、生まれ故郷の海に散骨するという内容でした。
帰り道、夫が「俺が先に逝くからな…」と言いました。「うん、もちろん、そのつもり、私が見送るから」と答えました。
若い頃は、絶対夫よりも先に逝こうと思っていました。残されるのは辛いし、どう生きていったらよいか分からないし、生きていけないと思っていました。怖かったです。この歳になって、ようやく「看取ること」が身についてきたというか、見送る悲しさや辛さを乗り越えて、「見送ること」を自然に考えられるようになった様な気がします。
お盆に、しょうろうさんを流す時、思わず「来年も送ります。どうぞ送る人でいさせて下さい、お願いします」とつぶやいている私が居ました。この歳になって「生きている」ことが嬉しいです。時には、「イヤだな、なんでこんな思いをしなければいけない訳?」と思うことだってあるし、悲しい時やイラっとすることもありますが、家族や仲間や仕事をやっている時に、「うわ〜、良かった〜」と思うことがあったり、すごい出会いや気付きに感動し、魂が震え、鳥肌が立つほど感謝と喜びを感じたりする時に、「神さま、ありがとう、生きていて良かった〜」と思います。
私の神様は、いつもそばに居て下さって、「ね、ね、神さま」と、まるで友達のように呼び掛けます。とても近い存在にいて下さっています。友達のように呼び掛けても決して罰(バチ)は当たりません。仕事中、ドキドキして緊張している時も、「ね、ね、神様、きっとうまくいきます。うまくいくに決まっていますよね」と、マントラを唱えるように、神さまに何度もつぶやいて(お願いして)、すべてお任せします。
もしかしたら神さまは、「ゆっこさん、たいがいにしなさい」とあきれていらっしゃるかも知れませんが、決して見捨てたり、見放したりはなさらないのです。すごい神様でしょう。
きっと皆さんにも一人一人ステキな神様が付いて下さっていると思います。どんな神様なのか、お会いできると良いのですが、私は残念ながらお会いしたことはありません。
でも、いつもそばに居て下さるのです。ありがたいです。






 


 








 







 

 

 

 

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