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 ありか通信 バックナンバー

Vol.138 平成24年8月

ありかのメッセージ


みなさんこんにちは。毎日暑いですね。
今横で話をしていましたが35℃もあるそうですよ。溶けますね。ママも少し溶けたらいいのになぁ。溶けてしまうと大変なので少しだけ溶けたらいいのかなと思います。

みなさんはいかがですか。夏痩せしていませんか。食欲がない人や夜、眠れなくてついつい夜更かしをしたり、体がきつくなったりしていませんか。
おかけさまで、ありかはよく眠れていますよ。これが健康の元だと思っています。よく眠って、よく食べて、これができているととっても体が楽ですよ。

ありかは今月の原稿に何を書こうかなと思っていました。ゆっこはもう書き上げたそうです。珍しいこともあります。お盆の前にさっさと書き上げたそうですが、ありかは特別お盆の準備もないのでのんびり書いていこうと思っています。
みなさんお盆の準備は大変ですか。人がたくさん集まりますか。仏さまをお迎えする準備もいろいろあるでしょうね。ありかのパパもきっと、ありかのお家に帰るのを楽しみに、迎え火をたかれるのをずっと首を長くして待っていると思います。

ママたちが花火大会の話をしています。昨日は筑後川の花火大会だったそうです。すごい人だったでしょうね。こんなににぎやかな場所にはなかなか行けませんが、でもありかは人通りの多いところに入っていくのが面白くて本当は花火大会にいきたいのですが、これもまた、危ないし、大変らしくてなかなか行けません。何千人もの人の中にワァーと突入していきたいなーと思います。まるで人と人との洗濯機の中で洗濯物がぐるんぐるんと混ざり合うような活気ある場所に入ってしまって人ごみの中であー、ありかは生きていると感じてみたいのです。どうかそんな勇気のあるヘルパーさん、ありかの車椅子をどんどん走って押してください。ありかは喜んでキャーキャー言って喜ぶでしょう。
ありかの担当のヘルパーさん達にこのお願いをもししたら、どんな反応を起こされるでしょう。ありかさんの命が大事ですから危険ですからとか言われるのでしょうね。でもそんなこと言わないでごちゃごちゃぐちゃぐちゃの中に入っていきたいなー。これって変?どうしてママたちはもみもみされる中に入りたくないの。
邪魔だなんて言わせないぞ。ありかもいっしょに楽しもうねという親衛隊を10人くらいありかの周りを囲んでもらってぐちゃぐちゃにされたいな。スリルとサスペンスというわけですね。今年はムリかもしれないけれど絶対若いうちにやってみたいなー。
皆さんはどう思いますか。我が家のママは絶対ムリずっとムリと言っていますがなんと夢のない人でしょう。ありかの人ごみ大作戦の話はこのくらいにして、いつかきっと実現させようと思います。ママやヘルパーさんが何を言ってもありかはやり通します。乞うご期待。


ではありかのパパのお迎えのことを書こうと思います。ありかのパパがもしここにいたならもうちょっとできっとありかの側に帰ってくるとおもうのですが、ありかはパパに伝えたいことがあります。
ありかの人生を引き受けてくれたこと、心から感謝しています。パパがいてくれて本当にありがとうと心から思っていることを伝えきれてない気がします。パパが病気になったときもありかは心の中でしか会えなかったし、側にいることができずにありがとうを言葉に出せずにいたけれど、ありかはね、パパとの出会いでありかの人生が一変したのだよ。今のありかがあるのはパパのおかげです。すごいことなんだよね。人の人生を変えるってこと。それをやってくれるってこと。ありかの人生を変えてくれてありがとう。

パパと出会えなかったら今頃は施設で悶々と自分の気持ちを伝えることもできず、ただただ諦めて生きていたと思うよ。本当の人生を生きてないよ。ありかはね、生きているというのは自分の思いを伝え、人と人とが繋がってこそのことだと思う。人と人との関わりの中で人は生かされるのではないかと思います。心の中でたった一人で生きているのは、それは生きていると言えないのではないかと思います。ありかがありかとして生きていける基礎をつくってくれたのがパパです。
そのパパの娘のお姉ちゃんがパパと一緒に、パパとお姉ちゃんと二人で仲良くありかのことを思い出しながら帰ってきてくれるのでしょう。きっとこの2人にありかは感謝を伝えていないと思うのです。

生きているうちはなんだか当然のような気持ちだったし、面と向かって言うのは恥ずかしく感じるし、家族なんだから当然という甘えもあったかなと思います。
ありかはやはり生きているうちに伝えるべきだったと思うし、感じたことはその都度伝えるべきではないかと思います。


みなさん、側にいる家族やお友達、親戚にぜひ心からの感謝を伝え合いませんか。いつかそのうちにと思っているうちに、期限切れになりますよ。
ありかはパパとお姉ちゃんに生きている間に伝え切れなかった思いをこの通信にのせて伝えられたら嬉しいなと思います。
ありかは小さい頃、小学校1年生のときからありかと一緒に生きてくれてありがとう、ありかの幸せを願ってくれてありがとう、ありかの幸せの基盤を作ってくれて本当にありがとう、いっぱいありがとうと大好きを伝えたいと思います。

今年のお盆はきっとありかの感謝の花でいっぱいになると思うよ。早く帰ってきてね。ありかはパパとお姉ちゃんに会えるのをとっても楽しみにしているよ。
心から感謝をこめて、大好きです。


ゆっこの徒然なるままに

朝5時ちょっと前、2階の窓から空を見渡すと、うっすらと東の空が明るくなり始め、一匹のひぐらしがカナカナカナと鳴き始めます。
続いて何という名の鳥だろうか、ぴー、ぴー、ぴと、疳高い声で、鳩ぐらいの大きさの鳥が、あっちこっちの樹からまるで言葉を交わすように鳴く。
5時10分ごろには、一斉に蝉が泣き始めると、ひぐらしの声はかき消されて聞こえない。蝉と鳥のコラボがしばらく続き、5時半頃には辺りがすっかり明るくなって、セミの大合唱で一日が始まるって感じがします。
この頃、パソコンを2階に持って行って、仕事場を2階に移したこともあって、夜明け前から、少しずつ山の稜線が赤くなり、次第に明るさを増す光景を見るのが楽しみになりました。毎朝違う光景を見せてくれて、ありがたいなーと思います。

夕方も、ほんの少しの時間、辺りが静かになった短い時間に、カナカナカナとひぐらしが鳴いてくれると、なんだかほっとします。「今日も一日終わりましたね。お疲れ様でした。」と言われている感じがするのです。
 
私の大好きなメルマガ(脳幹出血で倒れ、これまでの医学の常識では再起不能と思われていた宮ぷーの病院での毎日を、親友の山元加津子が綴った日記からその一部を配信しています。紆余曲折があり、今は宮ぷーの願いは自分の経験を通して意思伝達装置のことをみんなにお知らせすること。その願いの実現に近づくようなメルマガを配信中)に、今朝はこんな文章が載っていました。

宮ぷーと白雪姫プロジェクトの話、第五弾です
・・・・
 ある日、私の日記のメルマガを読んでくださっている、さっちゃんからメールをいただ  きました。
実は、私の舅が脳梗塞で倒れて、宮ぷーの以前の状態にあります。もう二年半になります。みんなあきらめて、とにかく、病室が清潔で、少しでも過ごしやすくと、洗濯掃除などはみんなでまめにしているけれど、ときどき、親戚がそろっておじいちゃんのところへ行くと、誰かが必ずベッドの前で「何も分からなくなってしまって」とか「お酒をやめさせようとしてもやめなかったから、自業自得みたいなところがある」ということをみんな平気で言うのです。
でも、私は、おじいちゃんはみんなわかっているんだと思えてならないので、一番仲良しの、主人の妹に、おじいちゃんのことは何も言わないでかっこちゃんのメルマガを転送しました。そうしたら、びっくりしたことにかっこちゃんのメルマガ、もう読んでいて、(なんと私より先に読んでいました)初めて、腹を割って話せたんです。
義妹も私と同じことを思っていることがわかって、一緒におじいちゃんの意思を伝達する方法を探すことになりました。これから頑張るので、いろいろと教えてください」
それが、夕方に来たメール。ところが、次の日のお昼には、またメールをいただきました。「かっこちゃん、ありがとうございます。義妹と今朝は時間をあわせて、おじいちゃんのところに行きました。まず、かっこちゃんが言っていたように、「じいちゃん、私たちね、じいちゃんが何でもわかってるって思っていて、だから、今日からね、二人でおじいちゃんと話す方法を見つけることにしたよ。じいちゃんと三人でじいちゃんの気持ちを知る方法を探していこう、あきらめないで探していこう」と言ったら、かっこちゃん、おじいちゃんが、涙を流したの。かっこちゃん、おじいちゃんは全部分かってたよ。全部。みんな聞いてた。待ってたんだよ。待ってたんだね。それで、瞬きができることがわかりました。目が時々瞬きするので、今までしていても気がつきませんでした。「おじいちゃんわかったらまばたきして」と言ったらしてくれて、「一回して」と言ったら一回、「二回して」と言ったら二回できました。義妹と私は「すごい」「すごい」と泣きながら喜んで、じいちゃんを見たらじいちゃんも、表情は変えないのだけど涙を流していました。かっこちゃん、これから、義妹と一緒に、もっとおじいちゃんと話す方法をみつけて練習します。

宮ぷーと白雪姫プロジェクトの話、第六弾です
・・・・
今、世界中には、たくさんの寝たきりと言われる方がいます。そして、伝えたくても思いを伝えられない人はたくさんいます。意識があっても、意識があると周りに気が付いてもらえない人、それからその方法が広まっていないために思いを伝えられない人、回復をあきらめてしまっている人たちがたくさんいます。どうしたらいのだろうと思いました。そしてそれは、知っている人が伝えなくちゃならない。知っている人には責任がある。伝える責任があると思いました。すべての人が思いを伝えられるようになる、回復の可能性を信じられるようになる。それが、今の私の夢です。
だってこれは宮ぷーだけの物語ではないのです。もし、みなさんが明日倒れるようなことがあったとしたら、寝たきりにおかれたり、思いを伝える方法を手にすることができない可能性が大きいのです。だって、それが今の常識だからです。常識は変えていけるのだと思います。自分の話としてみなさんが取り組んですすめてくださったら、きっと多くのことが変わっていけると信じています。ぜひ、みなさんお力をお貸しください。お願いします。
                                    かつこ
もし、私に何かが起こったり、大事な人が自分の思いを伝えられないとしたら、16年前のありかちゃんのように、コミニケ―ション手段が見つからなかったら、分からない人、分かってない人だと思われて、どんなに苦しくて、辛かっただろうと思います。
たとえ言葉は発することが出来ない赤ちゃんや病気の方も、心の中にいっぱいの思いがあることを分かったら、とっても嬉しいなと思います。

 この頃、言語にハンディーのある方と話しの聴き合いを始めました。
話しの途中で聴きとれない時が何度もあって、何度も何度も聞き返します。何度も聴き返すのが申し訳なくて、分かったふりをして先に進ませそうになりますが、諦めずに5〜6回聴き直して、やっと分かった時はとっても嬉しくて、二人で喜びます。
 我が家の孫ちゃんは、自分の言い分が分かってもらえないと、かんしゃくを起こします。もし、その癇癪さえも起こせずに、言いたいこと、伝えたいことを諦めなければいけないとしたら、生きる力も消えそうな気がします。
 夏本番、怒ったり、泣いたり、笑ったり、すねたりしながらも、生きていられることに感謝です。





 


 








 







 

 

 

 

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